幕末の時代「松下村塾」で、明治政府をつくった若き者たちを教えた吉田松陰さん。
その中には初代総理大臣になる伊藤博文もいるのです。
「諸君!狂いたまえ!」って叫んじゃってる松陰さんの人生もかなり破天荒に狂っております。
そんな吉田松陰さんが残した数々の名言の中から10個ほど紹介していきたいと思います。
この記事のあらすじ
- 夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。
- 親想う 心に勝る親心 今日のおとづれ 何と聞くらん
- 至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり
- 自分の価値観で人を責めない。一つの失敗で全てを否定しない。長所を見て短所を見ない。心を見て結果を見ない。そうすれば人は集まってくる。
- 人間はみな何ほどかの純金を持って生まれている。聖人の純金も我々の純金も変わりはない。
- 過ちがないことではなく、過ちを改めることを重んじよ。
- 人を観察するのは、目によってする。胸の中が正しいか、正しくないかは、瞳が明るいか、暗いかによって分かる。
- けだし学の道たる、おのれが才能をひけらかして人を屈するゆえんにあらず。人を教育して同じく善に帰せんと欲するゆえんなり。
- 悔いるよりも今日直ちに決意して、仕事を始め技術を試すべきである。何も着手に年齢の早い晩いは問題にならない。
- 思想を維持する精神は、狂気でなければならない。
- まとめ
夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。
文字通りの言葉ですよね。成功するためにはまず夢を持つということ、やりたいことを見つけるということですね。スタートはまずそこですよね。
あとは順にこれを考えていけばよいのです。「実行」の部分が結構難しいですよね。そしたら、「計画」をがっつり練るのです。そうしたら勇気が湧いてきて「実行」してみたくなるものですよ!
親想う 心に勝る親心 今日のおとづれ 何と聞くらん
「自分がどんなに親のことを思っていても、それ以上に親は自分のことを思っていてくれている」という言葉です。
これを初めて目にしたときは本当に感銘を受けました。まさにその通りだと思います。「親の心 子知らず」ということわざもありますが、さらにダイレクトに心に突き刺さりますね。
松陰さんが処刑されるまさにその時に、放った言葉なのでグッときます。
もともとこの思いはあったのか、死んでしまう間際だからこそ出てきた言葉なのかは分かりませんが、本当に重みのある言葉だと思います。
至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり
「誠心誠意で相手と接して、心を動かさなかった者はまだいない。とすれば、人を動かすのは、誠心誠意ということ」といった解釈でしょうか。
相手との間の距離は同じだと思うので、こっちが誠意を持って近づけば相手も同じ距離だけ近づいてくれると思います。その分こっちが離れれば相手も同じだけ離れて行ってしまうってことですね。
自分の価値観で人を責めない。一つの失敗で全てを否定しない。長所を見て短所を見ない。心を見て結果を見ない。そうすれば人は集まってくる。
一番大好きな言葉ですね。自分のものさしで相手を測るのではなく、相手のものさしで測るということですよね。人それぞれものさしの長さは違うのだから。
単純には「思いやりを持つ」という事だと思います。
人間はみな何ほどかの純金を持って生まれている。聖人の純金も我々の純金も変わりはない。
人間はみな平等だってことですよね。そして誰にも何かの才能を持っているのだということです。
そして注目したいのが、松陰さんは自分のことを「聖人」ではなく「我々」の方に含ませているところですよね。自分をちゃんと謙虚に捉えているところが素晴らしいですよね。人間性が垣間見えてきます。
過ちがないことではなく、過ちを改めることを重んじよ。
失敗を無くすことではなく、失敗を直す方に力を注げと言うことですね。いわゆる、「失敗を恐れず進め!」ということでしょう。
もちろん失敗は無い方がいいと思いますが、失敗を恐れて何も出来ないのであれば何も起こせません。
やはり人生、行動あるのみなんです。
人を観察するのは、目によってする。胸の中が正しいか、正しくないかは、瞳が明るいか、暗いかによって分かる。
瞳はその人の真実を写すといいますもんね。松陰さんはそれに気付いていたんですね。
笑顔が良いか悪いかではないですよ。瞳が明るいか暗いかです。
顔は笑ってるけど瞳が笑ってない人もいますから(笑)←これも笑ってないのかも?
けだし学の道たる、おのれが才能をひけらかして人を屈するゆえんにあらず。人を教育して同じく善に帰せんと欲するゆえんなり。
「学問というのは、自分の才能を見せびらかして相手を屈服させるものではない。人に教育して共に良い人になろうとすることである」という意味。
「松下村塾」の勉強方法そのものですね。松陰さんも塾では教えるのではなく、共に学び、共に意見を言い合うといったことをしていたらしいです。
悔いるよりも今日直ちに決意して、仕事を始め技術を試すべきである。何も着手に年齢の早い晩いは問題にならない。
これの境地に辿り着くには、かなりの折れない信念が必要そうです。誰もが年齢という無駄な数字に捕らわれていますからね。
ここまでの気持ちが持てれば怖いものなしだと思うのです。
思想を維持する精神は、狂気でなければならない。
もの凄い表現ですが、この「狂気」とはどんな屈強なものにも負けない自分の信念的なものです。
必ず夢を持つとそれを拒もうとするものが現れます。周りの意見なり、年齢なり、環境なりその他もろもろ。
それをも覆すほどの自分の信念を持てというものなんです。
そのような敵には狂気でしか勝てないですよね。良い表現だと思いました。
まとめ
今回は僕が気に入った名言を10個上げてみましたが、松陰さんはまだまだまだまだ名言を残しているんです。
名言を見るとその人の人間性が見えてきて面白いですよね。
松陰さんはとても思いやりのあるお方だと思いました。
行動は狂気なんですが。
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